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『朝日の純真』 インディアカヌー

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EVOL-1085 / 2023.12.13 RELEASE
¥1,500+TAX

東京・下北沢を中心に全国で活動中のオルタナティブロックバンド、インディアカヌー。作詞・作曲を手がけるVo,Gt開、Dr,徳ちゃんが初期メンバーとして結成し、幾度かのメンバーチェンジを経てGt,あっくん、Ba,ギギが加入し4人編成となる。2021年4月に初音源EP「Funade」をリリースし、8月からは3ヶ月連続で「さわやかなぬけがら」「飄々と飛ぶ」「病気」をリリース、2022年10月「君をニヤリとさせてみよう」を先行リリースした後、2023年2月EP「火花」をリリース。今回12月13日(水)にNEW EP「朝日の純真」をEVOL RECORDSからリリースすることが決定。 本作は、新曲「sugar cannon ball」「夜空の向こうのタブララサ」の2曲とバンド活動初期からある楽曲「酒」「愛して深夜徘徊」「さわやかなぬけがら」の再録3曲の合計5曲が収録されている。プロデュース・レコーディング・ミックスには、音楽プロデューサーとしてThe Strokes、MIYAVI、浅井健一、w.o.d.、モーモールルギャバンなど担当していた吉岡俊一氏を起用。「リアル」をコンセプトに基本1テイクで収録しライブさながらの迫力ある音源となった。ポストパンクや的な独特なヨレ感がありつつ、エモーショナルな楽曲展開や、フレージングが非常に最高です。Vo,Gt開のパワフルな歌声や、独特な言葉選びの詞なども世界観を彩っていて聴きごたえ抜群。

「sugar cannon ball」
うねるようなフィードバックノイズにディストーション。そしてリズムとベースの強烈なグルーヴ。そのガレージロックなサウンドが、キャッチーなメロディを鳴らす。何かを失った気持ちを、振り払おうとしても振り払えないその感情を、そのまんま引き連れて、ロックンロールでぶちかます。バンドの新たな始まりを告げる1曲。

「酒」
ライヴではおなじみとなっているキラーチューンの再録。疾走感あふれるナンバーだが、そこに歌われているのは焦りや憂鬱な気持ち。酔いが残って目覚めた時の、現実と夢がごっちゃになったような、あの感覚。そしてそれでも朝がやってくる。日々は続いていく。その漠然とした不安のようなものを、この曲は振り払おうとする。

「夜空の向こうのタブララサ」
このバンドの特徴でもある焦燥感が強く出た、テンポの速いロックンロール。タブララサとはラテン語で「何も刻まれていない石板」の意。つまり白紙。何も決まっていない未来への不安と期待がひとつになって、背中を押し、明日へと踏み出していく。今のバンドの抱えた気持ちが強く現れている。

「愛して深夜徘徊」
2021年にリリースした楽曲の再録。当時よりもメロディに緩急をつけ、より感情の起伏が伝わるものになった。荒削りにも感じる歌い方もいい。日常は淡々と続いていくようで、そこにしかないドラマがきっとある。誰にでもあるそんな気持ちを唄った1曲。

「さわやかなぬけがら」
「酒」「愛して深夜徘徊」同様、この曲も再録。時代に流されることなく、音楽をやっていこうと決めた、その覚悟を強く感じるが、一発録り、それも基本1テイクで収録というレコーディングの緊張感が、この曲を作った時のエモーショナルな気持ちを思い起こさせる。バンドの心の真ん中にずっとある曲。

text:金光裕史(音楽と人)

M1.sugar cannon ball
M2.酒
M3.夜空の向こうのタブララサ
M4.愛して深夜徘徊
M5.さわやかなぬけがら

音楽配信(ダウンロード/サブスプリクション)
https://linkco.re/0EgQFrTT